不眠とは

不眠とは

不眠症とは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒などの睡眠問題があり、そのために日中に
倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。

不眠症は国民病

一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、慢性加齢とともに不眠症状は増加し、60歳以上では半数以上の方で認められます。また新型コロナウイルス感染症などの後遺症として不眠症は増えています。

睡眠導入剤等の服用は将来認知症になるの?

不眠症の内に約10%~30%の方々は何らかの安眠剤や睡眠導入剤を飲んでいます。
長期服用すると、認知症になりやすいと話はよく聞かれていますが、現在そのような因果関係の証拠はないですが、長期服用はおすすめできません。

東洋医学の視点から不眠の原因とは

不眠の原因はストレス、加齢、精神障害、アルコール、薬物の副作用等いろいろ挙げられますが、東洋医学から見ると、以下のような原因とタイプを分けられています。

一、肝火上炎型

寝入りが難しいタイプの1つです。経営者と怒りやすい性格の方々がよく見られる。
感情亢進し、心臓に余計な熱を与えて心火となり、不眠が引き起こされている状態です。
悶々として目がさえて眠れません。

二、心脾両虚(しんぴりょうきょ)型

過労や思い悩み過ぎが原因で心の「血」と脾の「気」が損傷している体質です。
神志が不安定になり、不眠が生じます。また若い女性の貧血による不眠もこのタイプに属します。
途中覚醒になりやすい。

三、心腎不交(しんじんふこう)型

性生活の不摂生や腰の過労で腎の陰液が消耗し、そのために熱を抑えきれず心火が生じている体質です。

四、心胆気虚(しんたんききょ)型

五臓の心と六腑の胆の気が弱っている状態です。過度の精神的ストレスや恐怖により、この証になります。
怖くて眠れないタイプの不眠です。

五、脾胃不和型

夕飯は大食や大酒して、胃袋が膨らんで心臓を圧迫する「心下満」タイプです。
長期暴飲暴食による肥満体質になると、痰湿が溜まり、気血の流れが阻碍されて脳の虚血が起こります。
不眠だけではなく、将来脳梗塞の危険性も増えて行きます。

よくある質問

鍼灸治療は不眠改善に役に立つの?

鍼治療はグリーン療法といわれています。
薬物は一切に使わない治療で、近年不眠を含め、色んな慢性疾患に使わています。
特に不眠の鍼治療は大いに効果を上げています。

不眠の鍼治療はどんなものですか?

上記の不眠タイプを踏まえ、分類した上で、それぞれの経絡に辿り、最後当てはまるツボに鍼で刺激する方法です。
例えば心腎不交型の場合は、まず
腎臓経絡の原穴である太谿を選び、
腎陰を補い、次は心臓経絡の神門に刺し、
瀉法をおこない、
心火を冷めて陰陽バランスを取り、
安眠を図ります。

鍼の不眠治療はとの位期間がかかりますか?

人々のタイプが違うので、一概に言えないですが、大雑把に言うと、1クールから3クールまで不眠改善か完治ができるでしょう。(1クール=10回)

一回の鍼治療はどのくらい時間がかかりますか?

1回の治療時間は60分~90分かかります。

1回の鍼治療費はどのくらいですか?

鍼の不眠治療はカンゼン自費になります。治療費はメニューを参考にしてください。

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